私が決められる唯一のこと

『人はなぜ物語を求めるのか』で、「世界でひとつだけ選択可能なものは、できごとに対する自分の態度である」という話がある。

 

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」なんてよく聞くけれど、自分の行動だって思うがままにできるわけじゃないのだ。限界があるのだ。

だから、唯一可能なことは、上述のとおり。

そう考えたほうが、納得できる。

だってできごとに理由なんて無いからさ。

 

『或るアホウの一生』で、夏目くんの気持ちの変え方にも通じると思う。

もう将棋は指さないし、将棋のことは考えないって決めたのに、離れられない自分に気づく展開のところ。

天才少年ってもてはやされて、でもそのうち他の天才にとってかわられて、冴えなくなって、認められない(プロになれない)で。

その時夏目は、「一番イヤなのは、負けていじけている自分」だって気づく。

だから、いじけるのを止める=自分の態度を変える、んだよね。

夏目はとても自分に誠実な気づきを得たんだと思う。