サンボマスター世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』のサビが好きだ。とくに「今までの過去なんてなかったかのように歌い出すんだ」という部分。

おそらくこの「過去」は「辛い過去」というニュアンスがあると思うけれど、明示されていないぶんだけ広がりがある。どのような悲しみ、辛みを読みこむかは聴き手しだいだ。「新しい日々をつなぐのは新しい君と僕なのさ」という部分にもあるように、「昨日」と「明日」を区切るためのエネルギーがほとばしっている。

また、「歌い出すんだ」についても、何を歌うのかについては明示されておらず広がりがある。ここでは歌いだしの「君の目の前であたためてた事話すのさ」の「話す」と「歌う」が対比されている。
「話す」よりも「歌う」のほうが、祈りのニュアンスが入っていてエモーショナルだ。

 

 僕たちは日々、明日にむかって祈りながら生きている。それをサンボマスターが鼓舞してくれる。